私立入試の変遷

2016年06月24日 17:40

 私立入試はゆとり学習までは、それぞれの特色があった。問題を見ただけで、数学などはどの高校か判明していた。

 ところが、ゆとり学習が終わると、私立入試は県立入試にならい、体裁も難易度も同等になりつつある。
 これにより、生徒の受験意識も向上し、つくば秀英の専売特許的な手法が拡散し、今では主な進学校の水城を除いて、マークシート方式は一般入試から消滅し、記述式が主流となっている。
 つまり、私立入試が県立入試の模擬テストとなっている。違いは、テストの出題範囲が制限される場合があるが、それも大きなハンデとはなっていないのが実情である。
 常総においても、いよいよ数学の三平方の定理の出題を検討中ということで、ますます県立模擬化が加速する傾向にある。
 ここ、県西地区は岩瀬日大が唯一の私立高校であり、選択の余地がないので、まずは、ここを抑えるのが必須となる。抑えられない場合は、つくば秀英やつくば国際など、通学するには遠い高校の選択になる。
 それが水戸や土浦地区とは大きく異なる点で、現実的な私立高校の選択は選択の余地がない。そんなわけで、県立高校が第一希望であり、滑り止めの現実的な高校受験になる。
 よって、ここの中学生は5教科をまんべんなく学習し、準備しておく必要があるにもかかわらず、その意識は高くないのを杞憂している。
 ぜひ、生徒諸君の意識革命が必要であり、自覚してほしいものである。